薮にはいる前に杖代わりの枝をさがしておきました。
わたしは杖にするにはずいぶん短い二股の枝を手にもちました。 そして薮の前には昨日から小さな空間があります。 昼間おおきな日陰をつくっている株の沢山分かれた古い榎(えのき)と そのたもとで育った椿(つばき)の一族のあたりです。 前の日に竹薮を開いて細い入り口を作っておいたのです。 タオルを首に巻きゴム長靴を履いて土手にむかって進むとすぐ左側にもう一本の大きな榎が見えてきました。 その樹に近づいて太い幹の根元を見ると、何か白いふわふわしたものが風に揺れていました。 きっとフクロウか何かの胸の毛でしょうか? 私はもっていた二股の枝を幹のたもとに置きました。 © Takehiko Inoue 2014 ecurie fotochaton
by fotochaton
| 2014-07-23 21:36
| ecurie fotochaton
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