Commercial Ektarで撮影したAbarth 1000 Berlina Corsaのエンジン

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原板はFujichrome E-6(1994年頃)
Sinar Norma 4x5in,Commercial Ektar 12in f6.3 Barrel mount

シャッターなしのコマーシャルエクター(中期型)バレルマウントの12in/f6.3をf22まで絞りこんでいます。

(注)フィアットアバルト1000ベルリーナコルサのエンジンを最初の車検の後に外した頃に撮影。エンジンにはワークス仕様の5速ミッション、ユニバーサルジョイント付のドライブシャフト、コグドベルト駆動のモトローラの発電機&アバルト純正ウオーターポンプ、ブローバイタワー、クロノメトリックレブカウンター用のコネクター、左右のバレルが同角度に開閉するようアバルトによりモデファイされたウエーバー36DCD7、同キャブレター専用のウオーターパス付き純正インテークマニフォールド、AHエンジンブロックの下にはまるで土台のような形状のマグネシウム製オイルパンなどが付いたままです。これらの特徴は1964年と1965年が折衷したワークス仕様を示しているようです。エンジンの後方はブルーグレー色のバルクヘッド。Fram製の大型オイルフィルタータワーは清掃のため取り外しているのでこの画面には写っていません。この個体は1964年春に製造されてすぐMonzaサーキットのレースで転倒し破損した、との記録があります。(ドライバーはアバルトワークスチームのカラスチベッタ氏。)この車のフロントピラーを観察するとたしかにその痕跡がありました。 

実はこの車両をイタリアから輸入した際、イタリア国内で発行された最初の車検証が添付されていました。そしてその車検証の所有者の項目にまさに ' Abarth & C ' の文字があったことを懐かしく思い出します。


き出しに眠っていた写真の束、 '富士高原サーキット' 

youtube 'Italian oddities'


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ヘッドを外したmotore ABA 210A


画像にはアバルトによりモデファイされたオイルライン、銅でコーティングされたABA229と刻印された鍛造クランクシャフトなどが見えます。

Fiat600ベースの1000ccシリーズのAbarth(1000ベルリーナや1000ビアルベロ、モノミッレ、1000SP、1000TCRなど)に使用されたエンジンブロックは、AHブロックと呼ばれています。1000cc用のシリンダーに対応するため原型であるFiat600用やFiat600D用エンジンブロックとは異なるウオーターラインを持っていました。Fiat Abarth 1000シリーズに必須だったAHブロックはFiatがFiat600用とは別にAbarth向けに鋳造した'特注品'だったのです。これは公然の秘密であり厳密にはホモロゲーションに抵触する裏技だったのです。



Fiat Abarth 1000 Berlina Corsa ex/ Abarth & C 1964 Works car



by fotochaton | 2014-10-16 22:06 | ecurie fotochaton
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