脚部最大高さ 139cm(雲台を含むと 146cm)、収納最小長 35cm(雲台含むと 42~45cm) 1960年代の頃の製品。センターポール2段のもの。雲台は#0/1用でフランス本国でよく見かけるタイプです。カメラ取り付けネジは小ネジであっても大ネジと同じ砲金製です。これはユニクロメッキ仕上げのスティール製ネジになる以前の仕様です。 初期のグレー色時代のGitzo製品に特徴的だった淡い灰色のオリジナルのゴムが失われていますがインナーのスリーブは当時の物です。塗装部分は淡いライトグレー色ペイントです。脚部パイプのアルマイトは研磨に手間をかけヘアラインが最も目立たなかった頃の製品です。 この研磨の仕上げは、さぞ手間がかかったことでしょう。 ちなみに1960年代、日本のGitzo製品の代理店はジナーオブジャパン(ヤシカカメラ)でした。 ジナーオブジャパンは1960年代のアサヒカメラなどにSinar Norma 4x5iinおよびジッツオ製品の広告を掲載していました。ジナーノルマ4x5inカメラ(芸術品としてMOMAに収蔵)や淡いグレー塗装時代のジッツオの広告のモノクロームのイメージは語りすぎないひとつの境地があり当時少年だった私には最も感銘を受けた広告の一つでした。 さて、時は進み代理店は大沢商会に変更となりました。同社のプロモーションは旧代理店よりも明らかに活発でありGitzo製品は急速に販売数を増やしたはずです。大沢商会による日本語のカタログ、日本製の三脚ケース、運搬用ストラップなどGitzo商標のアイテムが著しく充実し始めます。(当時の大沢商会はプロ用ストロボとして有名なフランスのバルカー社製品も扱っていました。バルカーの代表的製品であった1200F,2400Fに付属のモノポールもまた美しいGitzo製品でした。) この頃を境に初期Gitzo製品の塗装色に特徴的だった淡いグレーはメタリック感とともにわずかに濃度を増したグレーハンマートーンに変わりました。そして同時に脚部パイプのメッキや研磨、素材は次々に変化してゆきました。#435というコードナンバーは大沢商会によるものです。のちにローアングルが可能な#435Lへと進化しました。
by fotochaton
| 2013-06-23 18:29
| 代官山時代のfotochaton
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